二話「毒薔薇」 ――――――――――――――――――――――――― 紫由流「夢芽!」 夢芽「紫由流・・・私、ここで暮らすよ。」 なかなか認められなかったけど、私は自分の状況を理解し、受け入れる事にした。 紫由流「夢芽・・・!!」 紫由流は、嬉しそうな顔で私に近づき、抱きしめる。 夢芽「・・・ちょっと!紫由流!!」 私は・・・一晩考えた。 ここで生きるか、死ぬか。 そして・・・生きる事を選んだ。 でも・・・捨てた。 漠然と描いていた将来の夢。 憧れの先輩への想い。 ―――――――紫由流と、館を歩いていた。 夢芽「ここにいる人は、みんなシュルに犯された人なの??」 紫由流「そうだよ。 ・・・他の県にも同じような洋館が建っている。 ここにいる人は、子供の頃から毒人間として育てられた子、夢芽みたいに、偶然触って、知らずに生き残ってしまった子・・・死にたくてシュルに触れて・・・生き残ってしまった子・・・様々。 シュルの感染者・・・毒人間になっちゃった子はもう施設から出られないんだ・・・他の人間を殺してしまうから。 施設で育って大きくなった子は、みんな施設の保母さんになる。 それ以外、道はないから・・・。」 夢芽「じゃあ、私も・・・。」 紫由流「・・・おそらくね。」 夢芽「紫由流・・・。」 紫由流「何?」 夢芽「・・・どうして、紫由流は・・・シュルと名前が似ているの? 偶然?」 紫由流「・・・僕はね、シュルそのものなんだ。」 夢芽「え?」 紫由流「シュルが初めて発見された時・・・僕も一緒に発見された。」 夢芽「・・・。」 紫由流にも、過去がある。 紫由流「だから、シュルは僕そのもの。 ・・・夢芽、まだ受け入れられないだろうけど・・・。 本当だから・・・全部。」 夢芽「うん。」 もう、捨てたから。 ここで一生暮らすから。 保母さんになって、小さい感染者のお世話をして。 夢芽「・・・」 ひどく、悲しい顔をしていたと思う。 ―――――――――――――― 「紫由流」。 美形で、背が高くて。 灰色の髪を腰まで伸ばしていて・・・目も灰色で。 切れ長の目が綺羅と輝いていて。 いつも白い服を着ている。 私、「夢芽」。 黒髪を、背中まで伸ばしている。 制服姿・・・(それ以外服無いんだけど)。 私、どうなっちゃうのかな・・・。 このまま、一生毒人間として暮らすのかな。 私は視線を落とし、手を見つめる。 手は綺麗と自慢だった。 この手が・・・今は・・・人を触るだけで・・・死ぬと? この手が毒と? 考えられないよ。 夢芽「・・・!!」 ・・・苦しい・・・。 夢芽「ゲホッ!!ゲホゲホ!」 紫由流「夢芽!」 先に歩いていた紫由流が咳音に反応して振り返る。 夢芽「だ、大丈夫・・・だから・・・ゲホッ。」 苦しい。 苦しい苦しい苦しい。 紫由流「夢芽・・・。」 紫由流は私を抱きしめる。 夢芽「紫由流・・・大丈夫だから・・・ゲホゲホッ!!」 血が・・・。 紫由流「大丈夫じゃない・・・居住部屋に戻ろう。」 紫由流は私を抱き上げる。 私の血が、彼の白い服に、みるみる染み込み、大きな模様を作る。 夢芽「・・・がっ・・・ゲホッ・・・血・・・・が・・・。」 紫由流「いいからっ・・・しゃべるな!」 ・・・・・・私は、目を閉じた。 トクン・・・トクン・・・・・・。 紫由流の心臓の音が聞こえる。 安心して、目を閉じた。 苦しさもだんだんなくなっていった。 ・・・意識が、朦朧として・・・・・・・―――――――。 ――――――――――――――――― 明かりが瞼を刺激する。 そっと目をあけると、紫由流の声が聞こえ、顔がぼやけて見える。 紫由流「夢芽・・・。」 夢芽「・・・二回目だね・・・。 こんなシーン・・・。」 ひどく細い声だった。 自分でもびっくりした。 紫由流「夢芽・・・。」 紫由流も驚いたらしく、悲しそうにそう呟く。 夢芽「・・・大丈夫。」 私は、目を閉じた。 すると、唇に柔らかいものが触れた。 びっくりして目をあけると、紫由流の顔が、目の前に・・・・。 ・・・ドキン・・・・ドキン・・・・・。 抵抗・・・なんて、考えられなかった。 私はそっと目を閉じ、眠りについた。[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?!
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